してはいけないことを言うのではなく

【してはいけないことを言うのではなく】

「コンセントに触らないでね」

「プールサイドを走らないでね」

「順番を抜かさないでね」

こうした指示を伝えることは日常的にたくさんあると思います。

しかし、その通りに子供が行動してくれるとは限りません。

幼い子であれば無意味か、あるいは余計にその行動をしてしまう可能性すらあります。

さて、そもそもこれは指示ではありません。

「指示」というのは、「〇〇をしなさい」「△△に行きなさい」というように『すべき行動』を指し示すものです。

つまり、「〇〇しないで」はすべき行動を示していないので、指示ではないのです。

もう一つ、人の脳は原理的に否定系を認識していません。

その証拠に、今から皆さんには「ピンクのゾウ」を想像しないで欲しいのです。

「ピンクのゾウ」を決して想像しないでください。

いかがでしょう。

「ピンクのゾウ」だけは頭の中で考えないようにできましたでしょうか?

相当な訓練をしなければ、これは難しいと思います。

否定系(〇〇しないで)の認識というのは、まず肯定系(〇〇する)をイメージしてから、それを禁止する処理をします。

もちろん、大人であれば容易なことかもしれませんが、脳の発達が未熟な子供にとっては非常に難しいことです。

では、どうすればいいのか。

答えは簡単です。

「してもいいこと」を言えば良いのです。

「コンセントに触らないで」→「この紐なら触っていいよ」

「プールサイドを走らないで」→「この場所は亀さんで歩くよ」

「順番を抜かさないで」→「〇〇ちゃんの後ろに並ぶよ」

子供は決して、大人に反抗するために行動しているのではありません。

様々なことに興味があるので、目に入ったものを触ったり、気になったことをやっているだけです。

それを否定系で伝えられても、他の何に意欲を向ければいいのか分からないのです。

もちろん、肯定系の指示によって子供が必ず言うことを聞くと言う話ではありません。

それでも、子供の気持ちを考えて、物事を伝えられたら良いですね。

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