褒め方の公式

【褒め方の公式】
子供が、机を台拭きで掃除してくれたとします。
ある親はこう言いました。
「台拭きをしてくれたの?偉いわね。かっこいい」
また、ある親はこう言いました。
「台拭きをしてくれたの?助かるわ。ありがとう」
両者の違いは何でしょうか。
まず、前者は何を褒めているか。
これは、「台拭きをした」という行動自体を褒めています。
子供からすれば、「台拭きをすると褒められる」「台拭きをする自分はかっこいい」という認識になります。
つまり、この子にとって「なぜお手伝いをするのか」「なぜ仕事をするのか」に対する答えは、「褒められるから」に繋がるわけです。
では、後者はどうか。
これは「子供が台拭きをしたことで、親にどんな影響があったか」を伝えています。
子供は、「台拭きをしたらお母さんの助けになった」と認識することになります。
つまり、「自分は人を喜ばせる力を持っている」と学んだわけです。
さて、今回は二つの褒め方を比べて、前者が悪くて後者が良いという話をしたいのではありません。
子供を褒める時は、行動を褒めるだけでなく、子供が与えた影響を言葉にしてほしいのです。
ですから、前者の褒め方が悪いわけではありません。
ただ、最後にこう付け加えるだけでいいのです。
「台拭きをしてくれたの?偉いわね。かっこいい。
なぜなら、あなたが机をきれいにしてくれたことで、みんなが気持ちよく過ごせから」と。
子供を褒める時、「偉い」「かっこいい」「素敵」「お利口さん」というように、子供の態度に注目する褒め方をして構いません。
ただ、これだけになってしまうと、子供は「いい子」でいれば褒められると学んでしまいます。
つまり、「良い行いをする本質」を知らずに育つということです。
ですから、子供を褒める時は、『あなたの行動が、周囲にこんな影響を与えたよ』と伝えることが大切です。
これが褒め方の公式なのです。


