怒られて育てばいい

【怒られて育てばいい】

子供の中には、好奇心旺盛で大人たちからは問題児扱いされる子がいます。

それは、その子の性分なのですから、仕方ありません。

子供が悪いのではなく、仕組みや社会の常識がその子に合っていないのです。

美術館に例えてみましょう。

美術館では、作品に触れることはもちろん、走り回ったり、大声を出したりすることは当然できません。

そこに、好奇心旺盛で活発な子供が入ったら、ずっと叱られ続けることになってしまいます。

「触らないで」「走らないで」「静かにして」と。

その子にとっては苦痛な時間にしかならないでしょう。

美術館というのは大袈裟な例ですが、このような肩身の狭い思いをしている子がいるのは事実です。

「そういう子はそういうところに行かなければいい」という単純な話ではありません。

例え自宅で過ごしていても、机や棚に登ったり、コンセントの穴に何かを入れたり、外から虫を持ってきたり、工具箱を漁ったりと、彼らは日常的に持ち前の好奇心を発揮するのです。

物を壊し、自分を危険に晒し、人に迷惑をかければ怒られます。

それについては、かわいそうとか、そういう話ではありません。

モラルに反した行動を取ったのですから、潔く注意を受けなければなりません。

では、そういう子は、注意を受けた後どうなるか。

きっと何度かは、同じことをやるでしょう。

あるいは、違う形で大人を困らせます。

敢えて、困らせようとしていたずらをすることだってあります。

そしてまた、怒られるのです。

はっきり言いますが、こういう子は天才です。

本田宗一郎、スティーブ・ジョブズ、トーマス・エジソンと同じく、怒られることより、モラルに反することより、痛い思いをすることより、自らの探究心を満たすことの方が優先順位が高いのです。

彼らもまた、大人たちから怒られて育ちました。

怒られても、探求することをやめませんでした。

そして、大人になった時、ようやくモラルを身につけたのです。

これは、やれと言われてできる代物ではありません。

完全に才能です。

このように、好奇心旺盛ないたずらっこは、大人にたくさん迷惑をかけます。

時には、普通では考えられないような、度を超えたものもあるかもしれません。

そういう子は、その分怒られて育てば良いのです。

もちろん、怒らないという選択も大人にはあります。

いずれにしろ、「ダメなことはダメ」だと伝えるのは、大人の責任です。

そんな時、どんな気持ちでいるかが大切なのです。

「この子はダメな子だ」と失望することはありません。

事実は全くもって逆なのですから。

彼らは、常識では測れない才能を持っています。

つまり、諭すにしても、時には怒るにしても、内心はこう考えればいいのです。

「この子は天才だ」と。

そして、その好奇心を存分に発揮できる物事に出会えることを願いましょう。

それが、その子の人生にとって、最上の幸福であることは間違いありません。

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