問題行動の裏側にあるもの

【問題行動の裏側にあるもの】

今回紹介するのは、少々センシティブな内容かもしれません。

ある心理学における、子供の問題行動の段階と、その対策をご紹介いたします。

では、段階からお話していきましょう。

第一段階は「注目喚起」です。

自分を見て欲しいという気持ちが、わざとふざける、大きな声を出す、あえて失敗するなどの行動を生みます。

ここで重要なのは、良い注目でも悪い注目でも良いという点です。

第二段階は「権力争い」です。

注目喚起がうまくいかないと、子供は自分の力を証明しようと、反抗、挑発、対立といった行動を取るようになります。

この段階で子供が発するのは、「自分をコントロールするな」という強いメッセージです。

第三段階は「復讐」です。

それでも自分の欲求が満たされないと、事態はさらに深刻な状況へ進みます。

子供は「自分も傷ついた分、相手も傷つけたい」と思うようになります。

現れるのは、暴言やいじめ、陰湿な反抗、物を壊すなどといった行動です。

子供の心理状況は、「もう愛されない」「どうせ理解されない」という感覚です。

復讐の背景には『深い失望』があるのです。

さらに先があります。

第四段階は「無力の証明」です。

最終的に子供は、「もう何をやっても無駄だ」と思うようになります。

表面的な状況としては、無気力、不登校、引きこもりなどが挙げられます。

この時子供は、徹底的に「できない自分」を演じることで、失敗から身を守ろうとしています。

自尊心を保つためには、もはや「何もしない」という選択肢しか残されていないのです。

さて、こうした問題行動が発生する根底には何があるのでしょう。

それは、「共同体の中で自分の存在価値を感じたい」という、人間として自然な欲求が、健全な形で満たされないことにあります。

ひとことで言うならば、『所属感の欠如』です。

つまり、「自分には居場所がない」「自分は必要とされていない」「自分には価値がない」という感覚になります。

そのため子供は、

①注目を求める

②力を求める

③傷つけ返す

④諦める

という流れで、なんとか存在を証明しようとするのです。

ですから、私たち大人がすべきことは決まっています。

子供を共同体の一員として扱い、存在価値を認め、無条件に愛し、尊重することです。

難しく考えることはありません。

「あなたはここにいていい」という感覚を与えることが、問題行動の根本的な予防であり、対策なのです。

子供の問題行動に対しては、表面に表れている行動自体を見てはいけません。

なぜ騒ぐのか、なぜ反抗するのか、なぜ攻撃するのか、なぜ無気力になるのか、

それを「性格が悪い」「根性がない」ではなく、「どんな所属欲求が満たされていないのか」という視点で見ることが大切なのです。

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