「こうするべき」より「こう思った」と伝える

【「こうするべき」より「こう思った」と伝える】

子供が良くない行動をとった時には、3パターンの言い方があると思います。

一つ目は、「行動そのものを指摘する」。

二つ目は、「なぜその行動をしてはいけないのかを伝える」。

三つ目は、「自分の感情を伝える」です。

それぞれ見ていきましょう。

まず、「行動そのものを指摘する」とはどう言うことか。

これは、「正しい・間違い」「良い・悪い」という軸で子供の行動を見ます。

例えば、子供がレストランで騒いでいるとしたら、「ここでは騒がないで」「ご飯は静かに食べなさい」という言い方です。

「そんなに騒ぐなら帰るよ」「うるさくするなら、もう来ないからね」という言葉を使うかもしれません。

決して、このような指導が間違っていると言いたいわけではありません。

しかしこれは、親の基準で判断した「正しさ」であり、「こうあるべき」という見解です。

第三者から見たら、「子供は賑やかでいい」「それぐらいなら全然迷惑じゃない」と感じるかもしれませんし、言われた子供も納得できないかもしれません。

では二つ目の「なぜその行動をしてはいけないのかを伝える」とは、どのような注意の仕方でしょうか。

同じ状況だとすると、「周りの人は静かにご飯を食べているから、あなたたちが騒ぐと迷惑だよ」といった言い方になります。

これは、子供が納得しやすい丁寧な指導です。

しかしながら、これもやはり親の判断した「こうあるべき」という価値基準であることに変わりありません。

三つ目の「自分の感情を伝える」はどうでしょう。

例えばこんな伝え方です。

「そんなに騒がれると、パパはうるさいと感じるよ。美味しいご飯を落ち着いて食べたいな」

これは、「こうあるべき」という固定概念的でもなく、「きっと他人はこう思っている」という予測的でもありません。

「私は実際にこう感じている」という事実を伝えています。

子供からすれば、「自分のとった行動が、実際に人に迷惑をかけた」と学べるアプローチの仕方です。

このように、親が『実際にどう感じたか』を伝えれば、状況に応じて「今いる場所なら、これぐらいの話し声なら迷惑がかからない」などといった塩梅を学んでいくことができるでしょう。

注意すべき点は、あくまでも「感情を伝える」のであって、感情的になってはいけません。

落ち着いた口調で「私はこう感じているよ」と伝えることができるといいですね。

子供に叩かれてしまった時も同じです。

「なんで叩くの!暴力は悪いことでしょ!」などと言う必要はないということです。

「叩かれると痛いな。悲しい気持ちになるよ」と、事実を伝えてあげれば十分なのです。

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