依存と反抗を繰り返しながら成長していく

【依存と反抗を繰り返しながら成長していく】
子育てのゴールは子供の自立です。
これは揺るぎません。
子供が自分の力で生きていけるようになった時、親は「子を育てる」という役割を終えるのです。
さて、子供が自立するための健全なプロセスは、『依存と反抗を繰り返すこと』です。
「依存」「反抗」と聞くと、とてもマイナスな印象を受けますが、これこそが大切なのです。
子供は親の力なしでは生きられません。
事実としてそうなのです。
だからこそ、親に甘え、弱さを見せ、助けを求め、ありのままの承認を望みます。
つまり、心理的安心基地としての依存です。
この安心できる親との結びつきがあるからこそ、子供は外の世界に挑戦できるのです。
では反抗とは何か。
それは、親との関係を壊したいのでは決してありません。
安心できる関係だからこそ、子供は親と自分を分離しようとするのです。
反抗の本質は心理的分離であり、自己主張と主体性の形成にあります。
思春期になって親を否定し、距離を取るのは、「親の価値観から独立したい」という意欲の現れです。
さて、ここからが重要です。
依存と反抗を”繰り返す”という点が、健全な関係であることを忘れてはいけません。
思春期にどれだけ親に反抗しても、「戻れる関係」が残っていることが大切だということです。
子供は一直線には自立できません。
依存→反抗→依存→反抗と、まるで基地に戻って燃料補給をし、また飛び立つ飛行機のようなものです。
ですから、「よく甘え、よく反抗する姿勢」が良いのです。
特に、子供を早く自立させようとすることほど注意が必要です。
十分に甘えた子ほど、後で自立します。
妙に大人びた子が、内面では深い不安を抱えている可能性があることを忘れてはいけません。
最後に、「依存」と「依存症」は別です。
ここで言う依存は、発達段階における一時的依存であり、あくまでも心的安心基地の形成を指します。
決して「1人では何もできない人間を作る」という意味ではありません。
むしろ逆です。
健全な依存経験が、健全な自立心を育むのです。


