みんな、他人に対して構えすぎている

【みんな、他人に対して構えすぎている】
子供が「ひっこみじあん」で不安という保護者の方がいらっしゃいます。
もう少し詳しく言うと、「友達の輪に入れない」「授業で手を挙げられない」「挨拶ができない」という表面上の問題になります。
これを目の当たりにした時、親は子供の将来が不安なんですね。
こうした「他人に対して構えすぎてしまう」という姿勢は、よくあることです。
特に現代においては。
子供自身の問題というだけでなく、社会全体が「他人に対して構えやすい」のです。
昔はもっと、他人との距離が近かったと思います。
例えば、調味料を切らしていたら、お隣さんに「ちょっと、お味噌分けてください」と言えるぐらいに。
他にも、近所で子供を預かる、知らない大人に叱られる、子供同士が勝手に家を行き来するなど、他人と関わることは『日常』でした。
現代は違います。
生活は個人で完結しますし、ネットサービスも充実しています。
プライバシー保護や防犯意識も高く、他人に迷惑をかけてはいけないという圧力もあります。
つまり現代では、他人と関わることが『リスク』なのです。
大人がどれだけ、「挨拶しなさい」「発言しなさい」「友達を作りなさい」と言っても、肝心の大人たちが他人との接触を避けて生活しているのです。
子供は大人を見ています。
そして、「他人とは、慎重に距離を取るべき存在」という現代的感覚を身につけていくのではないでしょうか。
要は、子供の「ひっこみじあん」な性格は、現代においてさらに顕著に現れやすいということです。
もはや、みんな他人に対して構えているのです。
近所の子供たち(高校生や大学生も含め)の中で、自分から「おはようございます」と挨拶をする子はほとんどいません。
彼らは挨拶をしたくないのではなく、「相手は自分に挨拶をされてどう思うか」と考えてしまうのではないでしょうか。
だから、こちらが「おはよう」と言ってあげると、安心して挨拶をしてくれるのです。
ひっこみじあんな子というのは、他人の心に敏感で慎重な子です。
家の外では、きっと緊張しています。
なので、焦る必要はありません。
家庭という安心の中で、まずはリラックスさせてあげることが大切なのだと思います。


