夫婦がお互いを無条件に愛し合うこと

【夫婦がお互いを無条件に愛し合うこと】
これがどれほど険しい道であるか、皆さんはご存知かもしれません。
なぜこれが困難なのか。
その理由は、夫婦の愛が「条件つき」で始まるからです。
もしも、夫婦の愛が無条件で始まるのなら、「結婚する相手は誰でも良かった」ことになってしまいます。
「なぜあなたは、私を選んだのか」
それは、「あなたで無ければならなかった決定的な理由」があったからです。
その理由は、「美しいから」かもしれませんし、「優しいから」かもしれません。
他にも、「頭がいい」「経済力がある」「素直」「誠実」「面白い」「食べっぷりがいい」など、様々な『あなたを愛する理由』があります。
ストレートに言ってしまえば、「それが無ければ、私はあなたを愛していない」というのが、夫婦関係のスタート地点です。
この、条件つきの愛を、一枚一枚脱ぎ捨てていくのが、夫婦の課題です。
互いの意見をぶつけ合い、アイデンティティを壊し合い、初めにつけていた”条件”が崩れ去ろうとも、「それでもあなたを愛している」という、無条件の愛へと近づいていく永遠の過程こそが、夫婦関係なのです。
私など、愛を語るには若すぎます。
結婚して8年、夫しても未熟です。
しかし、だからこそ分かることがあります。
自分が、条件つきの愛を持っているのが実感できるのです。
「あなたを愛している。ただし、あなたが私を愛している限りは」
「あなたを肯定する。ただし、あなたが私の価値観を否定しない限りは」
などと、自分にとって都合の良い状態を相手に求めている私がいます。
自分に不都合な態度を相手がとった時、自分の理想と乖離した行動を相手がとった時、怒りや悲しみが湧き上がります。
だから良いのです。
この瞬間こそが、条件つきの愛から無条件の愛へと変容するために、自分自身の殻を破るチャンスだからです。
いずれ私にも、妻が私につけていた条件の全てを満たさなくなる時が訪れます。
若々しさや体力はもちろんのこと、知力すら失うかもしれません。
そういう存在になっても尚、私は妻から無条件に愛されたいと望みます。
きっと妻も同じです。
そんなゴール地点を目指して、衝突し合い、少しずつ角が取れていけばいいのだと思います。


