指導法は生徒が教えてくれる

【指導法は生徒が教えてくれる】

私の体操指導歴は、今年で11年目となります。

しかし、仕事として体操の先生になる前も、後輩に技を教えたり、チームメイトの補助をしたりするので、そういう意味では、もっと長い期間「教え方」を学んできました。

そんな私が、確実に言えることがあります。

指導法は、指導者の先輩や体操クラブ(会社)の上司から教わったのでは無いということです。

では、誰が私に”体操の教え方”を教えてくれたのか。

それは、生徒たちです。

どのようなステップを踏めば、技が上達していくのか。

どんな表現をすれば、技の動きが伝わりやすいのか。

どんな補助のやり方が、程よいサポートなのか。

これは、生徒一人一人と真剣に向き合わなければ見えてきません。

さらに言えば、これらはすべて、一人一人に対して違う方法でなければなりません。

全く同じ伝え方、同じ補助のやり方で、指導が成立することなどあり得ないのです。

たとえば私が、若い指導者(A先生)から、「バク転の補助はどうすればいいか?」と聞かれたとします。

私には、やり方を説明することができますし、その説明は役に立つことでしょう。

しかし、実際にA先生の前に現れる生徒にとって、どんな補助が適切かは、その生徒によるのです。

また、A先生にとって力の入りやすい補助の仕方というものもあります。

ですから最終的に、A先生は自らの補助の形を完成させていかなければなりませんし、自分の元に来る生徒一人一人に合わせて、無限に補助のパターンを習得していかなければならないのです。

よって、「補助のやり方」然り、「指導法」という点において、私はすべて自己流です。

ですから、誰にも真似できませんし、そのノウハウを言語化することもできません。

繰り返しになりますが、私に体操の教え方を教えてくれたのは、これまで私に指導をさせてくれた生徒たちであり、それを実現してくださった保護者の方々です。

私を成長させてくれたことを、心から感謝しています。

そしてこれからも、私が指導者である限り、共に成長していきたいと思います。

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