勉強するな、家事をしろ

【勉強するな、家事をしろ】
ある教育家の先生は、こう話します。
「思春期に『勉強しろ』は最悪、『家事をしろ』と言いなさい」と。
前提として、子供がなかなか勉強をしなくて悩んでいる親御さんに対するお言葉です。
そういう子には、「お前は勉強なんてしなくていいから、家事をしろ」と言うのだそうです。
理由はこのように説明します。
「勉強をしないで大人になって、後悔することはあっても、困ることはない。
しかし、家事ができなければ確実に困るし、最悪生きていけないかもしれない。
自分でご飯が作れない人間は、作れる人間より飯を食うのにお金がかかる。
安く済ませようとすれば病気になる。
掃除ができなければ、部屋が汚れる。
そもそも、部屋が汚い人間はモテない。
もし、家事ができる異性と、家事ができない異性がいたら、お前はどちらと結婚する?
多くの人は、ご飯が作れて、掃除ができて、清潔感がある人を選ぶ。
確かに、勉強ができる美男・美女はモテるかもしれない。
でも、今の時代を生き残るのは、家事ができるやつだ。
それは、男も女も関係ない」
先生のこのアプローチは、何をしているのか。
それは、思春期に芽生える、人として生きる上で欠かせない、「異性に好かれたい」「お金が欲しい」という欲求に語りかけています。
だから、説得力があります。
さらに、先生曰く、家事は勉強につながる要素を持っているのだと言います。
料理は科学ですし、数学の要素もあります。
洗濯も、掃除も、段取りが重要です。
買い出しのためには、金銭と在庫の管理、計画や計算が必要になります。
こう見ると、まさに家事とは、生きるための勉強そのものであることが分かります。
こうした生きた学びが、「学校の勉強がなぜ必要か」という、さらに複雑な問いへと繋がっていくのです。
学校の勉強につながるかどうかを抜きにしても、家事をするという経験は必要な学びだと感じます。
現代においては、家事は女性の役割でもありませんし、それを教えるのが母親の役割というわけでもありません。
「家事をしなさい」という教えは、家庭教育において、とても重要なことだと思いました。


