子どもはなぜ「いつものぬいぐるみ」を好むのか

【子どもはなぜ「いつものぬいぐるみ」を好むのか】
現在、最新作が公開中の「トイ・ストーリー」。
皆さんご存知の名作です。
少年アンディの1番のお気に入りは、カーボーイ人形のウッディでした。
しかし、誕生日に最新のアクションフィギュアであるバズ・ライトイヤーがプレゼントされたことで、アンディはバズに夢中になります。
バズの人気に嫉妬するウッディ。
2人はしばらく対立しますが、次第に友情を築き、おもちゃとしての自分たちの役割を理解していくという心温まるストーリーです。
このトイ・ストーリーが生まれたきっかけは、日本のおもちゃと関係があります。
監督のジョン・ラセター氏は、今から27年ほど前に、横浜にある「ブリキのおもちゃ博物館」を訪れました。
そして「まるでおもちゃが生きているように感じ、あの映画の構想が浮かんだ」と語ります。
このように、本来動かないおもちゃに対して「生きている」と感じるのは、子供に限らず、多くの人々が持っている想像力なのかもしれません。
ところで、みなさんのお子様には、お気に入りのぬいぐるみがあるでしょうか。
夜寝る時に一緒に寝たり、お出かけをする時にも手放さないようなものです。
ぬいぐるみへの愛着については、実はさまざまな研究があります。
それを見ていくと、子供とぬいぐるみというのは、単なる人とモノの関係では表現できません。
子供は、自分の好きなぬいぐるみに対して愛着を持ち、情緒的な感情を示すことがわかっています。
例えば、ぬいぐるみを箱に入れるのは、「可哀そう」などといった具合です。
また、ある研究では、子供は「顔のあるぬいぐるみ」に対して、より強い精神的反応を持つことがわかりました。
要は、ボールや乗り物、食べ物のぬいぐるみよりも、動物や人型のぬいぐるみに愛着を持ちやすいということです。
想像力の豊かな子供にとって、お気に入りのぬいぐるみは「生きている」のです。
それは、眠る時に自分を癒し、寂しさを紛らわせ、悩みを聞いてくれます。
人の心とは、じつに神秘的です。


