父親はポンコツです

【父親はポンコツです】
何年も前に読んだ本の中に、強く納得した言葉があります。
「頼りない親に育てられた子供はしっかりする」というものです。
つまり反対を言えば、何事にも気が回り、頭の回転が速く的確に物事を判断できるような、いわゆるスペックの高い親に育てられた子供は、怠惰になるということです。
「なるほど、そうか。私が頼りない存在であればあるほど、愛する息子たちは責任感が強くなるのだ」
これが当時、私の子育てにおける衝撃的な気づきの一つでした。
以降、私はできる範囲で頼りない存在であることを心がけています。
息子の前で見栄など張りません。
元来、私は集中すると周りが見えなくなるような典型的な男性脳タイプです。
マルチタスクどころか、ダブルタスクも怪しいのです。
そんな私が、さらに意図的に頼りない存在を演じるのですから、それはもう、控えめに言ってポンコツです。
そんな父と、外で遊ぼうものなら、彼らは自分がちゃんとしないといけません。
ご飯もちゃんと食べなければいけませんし、着替えだって自分でやらなければなりません。
そんな心がけを数年続けた効果は、果たしてあるのか無いのか。
長男に限っては、森では振り返らずに進んでいき、姿を消しますが、それは「頼りになる」というより、よく行く森に慣れただけかもしれません。
身の回りのことも、兄弟それぞれ自分でできたりできなかったりなので、結局は性格なのでしょうか。
いずれにしろ、「親が頼りなければ子供がしっかりする」という原則は正しいと思います。
何でもかんでも、親が先回りしていては、子供は自らの力を得る経験を失ってしまうでしょう。
親は、頼りないぐらいで良いのです。



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