子供の怒りとどう向き合うか

【子供の怒りとどう向き合うか】

時に、子供の怒りというのは、親の受け止め方次第で瞬時に和らぐことがあります。

今から紹介する短い会話は、父親が息子の気持ちや不満をただ認めただけで、いかに息子の怒りを和らげたかを描いています。

デビッドの父親は夜間勤務をしていて、日中、妻が働きに出ているあいだ、家事をしています。

買い物から帰ってきたとき、8歳になる息子が怒っていることに気づきました。

父親:怒っている男の子がいるぞ。うん、すごく怒っている男の子だ。

デビッド:ぼく、怒ってるもん。すごく怒ってるんだ。

父親:そうか。

デビッド:(静かな声で)父さんがいなくて寂しかったんだ。学校から帰ってきたとき、いつもいないんだもん。

父親:話してくれてうれしいよ。わかった、おまえは学校から帰ってきたとき、父さんに家にいてもらいたいんだな。

デビッドは父に抱きついてから、外に遊びに行きました。

デビッドの父親は息子の気分を変える方法を知っていました。

「父さんは買い物に行かなきゃならなかったんだよ。父さんが食べ物を買わなかったら一体何を食べるんだい?」

などと、自分が家にいなかった理由を説明して、自己防衛しようとはしませんでした。

また、息子に「何をそんなに怒っているんだい?」とたずねたりもしませんでした。

そうではなく、息子の気持ちや不満を受け止め、それを言葉にし、否定せず認めたのです。

子供が怒りの感情を露わにしたとき、私たちはどうするでしょうか。

その不満が不当であることを指摘し、認識の誤りを正そうとし、己の行動の正当性を主張し、子供を納得させようとするかもしれません。

それが不毛であることを、多くの親は知りません。

私たちは、本当の目的を思い出さなければなりません。

子供と口論をし、反論の余地をなくし、説き伏せることが目的でしょうか。

そうではないはずです。

私たちの望みは、愛する我が子と、幸福な日々を送ることのはずです。

そのための強力なテクニックの一つが、『子供の感情を言葉にする』ことなのです。

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