親の怒りを正しく子供に伝える方法

【親の怒りを正しく子供に伝える方法】
カッとなると、私たちは正気を失ったような振る舞いをします。
子供をどなり散らし、侮辱し、攻撃します。
そのようなことを一通りやったあとで、罪の意識を感じ、二度と同じ過ちを繰り返すまいと固く心に誓います。
しかし、怒りはどうしようもなくふたたび襲ってきて、私たちの決心をひるがえします。
そしてまた、自分の命と財産にかけても幸福にしたいと願っている子供たちに食ってかかるのです。
「二度と怒るまい」という決心ほど、不毛なものはありません。
私たちは、大人は子供の態度に対して忍耐強く理解を示すべきだと考えるでしょう。
これは決して間違いではありませんが、我慢して、我慢して、結局何かのきっかけで堪忍袋の緒が切れるのだとしたら、子供にとって、それほど予測できない恐怖はありません。
子供たちが親に求めているのは、感情と一致する対応です。
「親の本当の感情をあらわす言葉」を、子供たちは聞きたがっているのです。
感情的に健全な親は、「怒らない存在」ではありません。
自らの怒りを自覚し、その感情に敬意を払っています。
怒りを一つの情報源や、思いやりを示すものとして活用します。
ですから決して、自分の気持ちを隠すことはしません。
ちょうど昨晩のことです。
私は、息子たちに絵本を読み聞かせていました。
3冊目の絵本を読んでいる時、長男は別の本を自ら読み始め、次男と三男は違うことで遊び始めました。
私はそっと本を閉じ、「そろそろ寝ようか」と彼らに伝えました。
すると次男は「まだ読みたい!」と泣き出しました。
3冊目の本は、次男が読んで欲しいと持ってきた本でした。
私は次男に対し、こう伝えました。
「今、パパは怒っている
パパが本を読んでいる時、だれも聞いていなかったのだから。
しかも、これはお前が読んで欲しいと頼んだものだろう。
そういう失礼なことをされると、パパは悲しい」
次男はしばらく泣いていました。
落ち着いた後、再び次男に伝えました。
「さっきは怒ってごめんね。
お前のことが嫌いになったわけじゃないよ。
なぜ、パパが嫌な気持ちになったかわかるかい?」と。
昔の私だったら、感情を言葉にせず、我慢していた時期もあるかもしれません。
しかし、それではいつか、何かのきっかけで大きな怒りの波が押し寄せてきます。
そして、言う必要のないことまで口にしてしまうのです。
こんなにも、お互いにとって不利益なことはありません。
ですから、怒りの感情が湧き上がった時は、爆発する前にそれを言葉に変換して伝えます。
その方が、より建設的に話ができると思うからです。
私たちは、感情豊かな人間です。
怒るというのは、正常な心の反応なのです。
ただし、コントロールしようとせず撒き散らすのは大人の態度ではありません。
「私は怒っている。なぜなら」と、言葉を使って誠実に相手に訴える必要があります。
親の怒りの感情は悪ではありません。
それは時に、子供に大切な学びをもたらすと、私は思います。


