礼儀正しさは礼儀正しく教える

【礼儀正しさは礼儀正しく教える】
子供に礼儀を教育する。
それは、親にとって難しい課題かもしれません。
大人は、大人になる過程において礼儀作法を学んできました。
一方子供は学んでいる途中であり、礼儀作法より、自らの欲求を優先して行動してしまうことがあります。
そして多くの大人は、子供に礼儀作法を教える方法を、教わってはきませんでした。
例えば、子供が無礼な態度をとった時、怒鳴りつけたり、場合によっては叩いたりすることで、その愚かさを思い知らせようとします。
これは、長い人類史において、世界中で正当化されてきた手法です。
古代ローマ、古代ギリシャ、中世ヨーロッパなどにおいては、子供は大人に絶対服従する存在であり、家庭教師や親が、杖やムチ、平手で叩くというのは、もはや教える立場としての義務だったと言っても過言ではありません。
しかしながら、時代は進み、物事は本質に近づきました。
子供が無礼な態度をとった時、それを叩いてしつけたり、声を荒げて注意する態度もまた、礼儀礼節を欠いているのです。
例えば、他人の家に訪問した際、ソファーで飛び跳ねている我が子に対して、「失礼だからやめなさい!次から招待してもらえなくなるよ!」などと叱ります。
一見正当そうなしつけですが、これでは親も礼儀を欠いていると言えます。
他人の家には他人の家の決まりがあり、人を招待する権利はその家の人にあるからです。
礼儀礼節を重んじるのであれば、事前にこのように訪問先に伝えておくのが賢明です。
「あなたにはあなたの家のルールがあると思います。
もしも私の子供がそれを守らなかったときは、遠慮なく叱ってください。
こういうのは、親が言うより子供に響くんです」と。
そして子供には、「今日はお家にお邪魔しているから、この家のきまりに合わせないといけないよ」と伝えれば良いのです。
子供の無礼な態度をいさめる時、親が礼を欠いてはなりません。
礼儀正しさは、礼儀正しく伝えていきたいですね。


