自ら動く決断の手助けを

【自ら動く決断の手助けを】
もしも私たちが、自分の子供に対し、礼儀正しく、誠実で、思いやりを持った人間になってほしいと願うのであれば、そのために必要なのは情熱ではなく心構えです。
確かに、子育てには寛大さだけでなく、厳しさも必要です。
子供の無作法なふるまいに対しては、毅然とした態度をとらなければならない場面もあるでしょう。
ですが、子供自身が受け入れられない行動を、どうにか説得し、無理やり変えさせようとしてもなかなかうまくはいきません。
多くの親は、無駄な疑問に頭を悩ませているのです。
子供に雑用をさせるにはどうすればいいか。
学業に専念させるためにはどうすればいいか。
部屋を片付けさせるにはどうすればいいか。
門限を守らせるためにはどうすればいいか。
こうしたことを、子供に口やかましく言ったり、押し付けたりしても無駄であることを、親は肝に銘じなければなりません。
強制的な手法が生むのは、恨みと抵抗です。
外からの圧力では、子供を変えられないのです。
子供の態度が改まるとしたら、子供の内側に変化が訪れた時、つまり、子供自身が「変わろう」と思った時です。
そのために親がすべきことは一つ、子供の立場を理解し、問題を解決する手助けをすることです。
学業に向き合う姿勢も、部屋がきれいかどうかも、親の問題ではありません。
子供の問題なのです。
私たちは知らないかもしれませんが、子供は、それらが自らの課題であることをちゃんとわかっています。
私たちは忘れてしまっているかもしれませんが、子供は、いつだって親の役に立ちたいと考えています。
ですから、親に必要なのはこのような態度です。
「私はあなたの味方で、いつもあなたの力になる心構えができている」
こうした決意がもたらすのは、子供の行動や態度ではなく、心に寄り添おうとする姿勢です。
それは、子供の問題を子供自身が自覚するきっかけとなり、行動する手助けとなるでしょう。


