悪い緊張はなぜ起こるのか

【悪い緊張はなぜ起こるのか】

「緊張」

それは時に私たちの敵となり、ある時は私たちの心強い味方となります。

私は、この「緊張」というメカニズムを学び、良い方向に活用する術を常に考えてきました。

高校時代の卒業論文は、緊張をテーマに書いたほどです。

結婚式のスピーチ、ピアノの発表会、体操の大会。

こうした場面で私たちの身体は、独特な反応を引き起こします。

心拍数が上がり、呼吸が乱れ、筋肉が硬直し、手や声が震え、冷や汗が出ます。

この状況をポジティブに捉えるのは、相応の精神力と経験が必要かもしれません。

重要なのは、こうした緊張状態を良い方向に活用できるかどうかです。

一つ例を挙げます。

よく、「緊張すると、頭が真っ白になる」と言います。

私も経験があるので、とてもよく分かります。

これは、悪いことのように聞こえますが、そんなことはありません。

「雑念が消える」のです。

なぜ、緊張すると複雑な思考が困難になるのか。

その理由は、目の前の物事に集中するために、脳が臨戦体制になった証拠です。

これを否定すると、脳内で相反する意見が衝突します。

「目の前の物事に集中するために、雑念を捨てよう」とする本能と、「緊張してはいけない、この頭が真っ白になっている状態はダメだ」という理性の衝突、つまり、「悪い緊張」が引き起こされるわけです。

大会や発表会というのは、練習の成果を出す場です。

練習以上のことはできません。

なので、これ以上ないほど練習を積み重ね、考えなくても体が動くほど技術を洗練させたのなら、緊張は良い方向に発揮されます。

その時理性では、「あれだけ練習したのだから大丈夫、あとはこの緊張を受け入れて、できることをやろう」と考えるようにします。

すると、結果はどうであれ、最高のパフォーマンスを引き出すことができるのです。

心拍数が上がるのも、筋肉が硬直するのも、全ては目的を達成するために起きている体の状態です。

これを否定すれば「悪い緊張」となり、受け入れれば「良い緊張」となります。

皆さんは、緊張を受け入れることができるでしょうか。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です