人間関係の落とし穴

【人間関係の落とし穴】
自己評価ではありますが、僕は自分の性格を「ポジティブ」だと思っています。
とはいえ、物事をネガティブに捉えることも、もちろんあります。
どんなにポジティブ思考で楽観的な人でも、人間である以上「ネガティブな情報」の影響を受けてしまいます。
これは生存本能です。
例えば、森の中にいるとします。
「空気が澄んでいて景色が綺麗」というポジティブな情報と、「虫が多くて草木のガサガサという音が怖い」というネガティブな情報の二つを比べてみましょう。
生き残るために必要なのはどちらでしょうか?
そう、後者の情報です。
ポジティブな情報というのは、僕たちにとって「脅威がない」ということです。
言い換えれば、生き残るためにはスルーして構わない情報となります。
一方、ネガティブな情報は放置しておけません。
敏感に反応し、すぐさま対応しなければ生存する上での障害になりかねません。
つまり僕たちは、ポジティブな情報よりもネガティブな情報に強く反応するようにできているということです。
さて、この本能はあらゆる物事に適応されます。
人間関係に当てはめてみたらどうなるでしょうか。
「この人は親切で頑張り屋さん」というポジティブな情報と、「集中したら話を聞かないし忘れ物も多い」というネガティブな情報があったとしましょう。
冷静に考えれば、人間誰しも長所と短所がありますから、これがこの人の個性です。
しかし残念なことに、本能はネガティブな方に注目させようとします。
なぜなら、「親切で頑張り屋さん」という情報は、自分にとって脅威がないからスルーしても問題ありませんが、「話を聞かず忘れっぽい」は自分にとって悪影響があるからです。
このように僕たちは他人を見る時、必ずネガティブ要素を探す本能を持っています。
ですから本能ではなく、理性で人を見なければなりません。
その人の良いところというのは、意識して探していかなければ見えてこないのです。
ポジティブ思考は生まれつきの性格というだけではありません。
これは意識的に身につけていく技術なのです。


