むごい子育て

【むごい子育て】
徳川家康は子供の頃、今川義元の元で人質として暮らしていました。
義元は家康の教育係にこう命じます。
「むごい育て方をしろ」と。
これは、物を与えるなとか、貧しいものをたべさせておけ、ということではありません。
むしろ、好きなものを与え、事あるごとに手を貸し口を出し、困っていたらすぐ手伝ってやれということでした。
そうすれば家康は決して自立しない、知恵もつかない、甘ったれた人間に育つからです。
謀反を企てるなどと考えつくはずもなく、今川家は安泰というわけです。
戦国時代は、今とは比べ物にならないほど厳しい世の中でした。
昭和の上下関係など比較になりません。
そんな厳しい時代でも、子供を好き放題させるというのは、「むごい子育て」だったのです。
もちろん、子供にとって。
子どもは放っておけば知恵がつく、物を余分に与えなければ感謝の心が育つ、粗食なら体が丈夫になる。
そういうものです。
とはいえ、今と昔では価値観が違います。
一歩間違えば虐待になってしまう。
しかし、人間の本質は変わらないのです。
一体何が、本当の優しさなのでしょうか。


