遠回りしながらじっくり生きる

【遠回りしながらじっくり生きる】
今、私たちは失敗をすることができるでしょうか。
世界は確かに便利で安全になりました。
そして、効率化が重視されるようになりました。
その反面、偶然性や曖昧さ、無駄な時間はどんどん失われています。
もはや、そういうものは「悪」だとする空気すら感じます。
今は娯楽にすら、効率が求められています。
映画を1.4倍速で視聴したり、ダイジェストでストーリーだけを把握する「ファスト映画」が話題になったのももはや昔の話です。
ゆっくり喋っている動画が好まれないことをクリエイターは知っています。
ショート動画は、どんどん早口でアップテンポになっています。
じっくり楽しむのではなく、いかに早く情報を届けるかが重視されています。
寄り道や脱線をすることは時間の無駄で、いかに早くゴールに辿り着くかに価値があるのです。
さて、そんな超効率化社会において、最大の無駄こそ「失敗」です。
今、人々は極度に失敗を恐れているように感じます。
また、失敗されることを恐れているのです。
誰でもできる、簡単なことしかできない。任せられない。
100%できるとわかっていることにしか取り組まない。やらせない。
それでは人は成長しません。
失敗した経験の無い人ほど信頼できない人はいないのです。
今こそ、私たちは失敗する勇気を持たなければならないと思います。
そして我が子や部下に、失敗させる勇気を持たなければなりません。
初めからできる人なんていません。
あえて効率を求めるのであれば、誰よりも早く、誰よりも多く失敗することです。
失敗は非効率ではありません。
ましてや無駄などではありません。
私たちは、もっと遠回りをしてもいいのです。


