悩みの次元が違う

【悩みの次元が違う】
子供の持っている欲求や悩みは、今と昔でどう違うでしょうか。
戦時中の悩みと言ったら、食料が無いこと、命が奪われること、国家の敗北に対するものです。
それ以上の贅沢を求める余裕はありません。
その後、高度経済成長を経て、バブル崩壊など様々な社会問題を乗り越え、日本は平和になりました。
飢餓に怯えることはもちろん、娯楽に困ることもなく、何不自由なく生きられるようになりました。
さらに時代が進化した今、子供たちは何を求め、何に悩むのでしょうか。
それは、自分への劣等感や、他人に認められない不安、社会からのプレッシャー、失敗への恐怖、バーチャルとリアルのギャップなどでしょうか。
もっと具体的にいうのなら、SNSのいいねの数、仮想世界で注目されること、流行を取り入れる使命、本当の自分を偽る努力かもしれません。
親世代からしたら、「それ、悩まなくて良くない?」という悩みもあるでしょう。
これは悩みのレベルが低いのではありません。
次元が違うのです。
我々が子供の頃、気にも留めなかったことに、今の子供たちは悩んでいます。
日本は停滞していると言われていますが、世界中でどの国も未だ直面していない問題と向き合っている超先進国です。
我が国は世界一進んでいます。
それと連動するように、これまで地球上に無かった、別次元の悩みを子供たちは抱えているのです。
ですから我々が子育てで抱える悩みも、未だ誰も向き合ったことの無い課題です。
「昔はもっと大変だった」
この言葉に説得力はありません。
子供たちはもっと高度な現代を生きているのですから。
「それ、悩まなくて良くない?」ということに悩めるということは、それだけ今までの悩みが解消された証拠です。
ある哲学者は、「どれだけ欠乏を解消しても、常に新たな欠乏が生まれる」と言いました。
まさにその通りだと思います。
我々人類が「悩み」という概念から解放されることは決してありません。
常に悩み続けるのが人という生き物なのです。
テクノロジーは、今この瞬間も人々の苦悩を解消しています。
次世代は今後、さらに高度な悩みを抱えることでしょう。
なんだか上手くまとまらない話になってしまいましたね。
人間とは、不思議です。


