子供って何のために生きているんだろう

【子供って何のために生きているんだろう】
ある地方に住むUさんは、小学校高学年の息子が家でリラックスしていると「ダラダラしている」と思えて眉間にシワが寄ってしまう。
息子が宿題やドリルをしていないと安心できない。
息子は週3日の塾にスイミング、英会話と習い事詰めになっている。
息子の顔を見れば「塾はどう?」「宿題やったの?」としか言っていない。
息子がやる気がなさそうな雰囲気を醸し出すと「勉強しないなら、ゲームもテレビも動画を見るのも禁止ね」とキツく言って従わせてしまう。
いつしか息子は何の文句も言わずに机に向かうようになった。
Uさんは自分の行動を思い返して気づいた。
「あれ?子供って何のために生きているんだろう?」
これは子供のための子育てじゃない。
きっと自分が安心したいだけなんだと。
現代の子供たちは、大人の超管理社会によって育てられています。
公園、ショッピングセンター、地域、学校、習い事、保育園、そして家庭。
責任ある大人という存在が、常に子供と関わっています。
木に登ってケガをすれば謝罪しなければなりません。
すると木から落ちてケガをしないためのルールを作ることになり、禁止されるばかり。
木登りは悪いことになってしまう。
こうした再発防止措置の繰り返しが、子供の世界から「遊び」を奪っていきます。
また、子供同士が喧嘩をして相手に何かあれば、大問題だというのが世間の共通認識です。
だから喧嘩をしないためのあの手この手を先回りして指示する。
大人はそれを「しつけ」や「教育」だと考えていますが、やっていることは真逆なのです。
冒頭の話に戻れば、Uさんの行動の意図は理解できます。
息子さんに辛い思いをしてほしくない、幸せになってほしい。
その思いが強いからこそ、レールを敷き、そこから逸れることに強い危機感を持ってしまうのでしょう。
しかしながら、その行動が本当に子供の幸福につながるかどうかを、冷静に考える必要があります。
個人的な意見としては、ひとたび外に出たら超管理社会からは逃れられません。
だからせめて、家の中ぐらいは子供の世界を作ってあげたいと考えています。
「これやってもいい?」
そう子供が訪ねてきたら、「そんなの自分で決めなさい」と言ってあげるだけでいいのです。
大人が寛容になれば、子供は救われるのだと思います。


