反抗期の起源

【反抗期の起源】
思春期になると、子供は第二次反抗期に入ることがあります。
親の質問に対し、「別に」などのそっけない返答をしたり、少しの指摘に対して強い怒りを表現したりするのは一般的によくあることです。
もしかしたら皆さんの中には、「反抗期は無い方が良い」と考えている人がいるかもしれません。
むしろ、子供が親に反抗するのは、育て方に問題があったからだと思っている人もいるかもしれません。
これはどちらも誤りです。
そもそも人はなぜ反抗期を迎えるのでしょうか。
時は6500万年前に遡ります。
私たちの祖先である霊長類が誕生し、彼らは狩のために群れを作りました。
群れを作って行動するということは、自立した個体が仲間と協力する形をとるということです。
これは現代で言うところの、大人になって社会に出ることと同じです。
子供は成長すると、母親から離れて群れの中に入るために、「自分の身は自分で守る」「自分はもう大人だ」と群れの仲間たちにアピールします。
これが反抗の起源です。
それから人類が誕生したのが700万年前、さらに人類が言葉を使い始めたのが20万年前のこと。
つまり、それまでの気の遠くなるような長い年月、人類は身振りと態度だけで家族や部族と意思疎通をしていたのです。
体が成長した子供が、ある時「親にもう育ててもらわなくていい」というメッセージを「反抗する」という態度で示すように進化したと考えられています。
反抗しなければ子供は大人の仲間入りができず、狩に参加することも、子育てをすることもできません。
それでは、飢餓と隣り合わせの原始の時代を生き抜き、子孫を残すことはできなかったでしょう。
反抗することで、人類は子孫を残してきました。
その子孫が、現代の私たちなのです。
つまり、子供が親に反抗的な態度を取るということは、「私は一人前の大人になろうとしている」というメッセージです。
それは寂しいようですが、同時に喜ばしいことでもあります。
ですから、反抗期が来ること自体を悲観する必要はありません。
逆に、反抗させないようにすることほど、不自然なことはないのです。


