満たされないのは普通のこと

【満たされないのは普通のこと】
「なんだか退屈」という気持ちになることはあるでしょうか。
こんなにも魅力的な娯楽や楽しみに囲まれた現代において、なぜ私たちはいつも欠乏を感じるのでしょう。
そしてその欠乏を紛らわすかのように、ショート動画を見続けたり、暴飲暴食をしたり、新しいものを次々に買ってしまうのでしょうか。
その理由は、私たちの脳が「現状に満足しない」という初期設定を持っているからです。
私たちに限らず、多くの生物が生き残るための手段として、”今以上の何か”を求める本能を持っています。
生物の進化の過程において鍵となるのは、「現状維持=死」だということ。
ここで言う「現状」とは、食べ物が無く、いつも命が狙われているということです。
こうした現状を変えるために、追い求め、行動し、獲得しなければなりません。
そして望むもの(食料や安全)が手に入った時には、脳の報酬系が刺激されて快楽を感じます。
快楽とは、「もう一度実行せよ」という、脳からの強力なメッセージです。
このサイクルがなければ、多くの生物は生き残ることができません。
(少なくとも日本に住んでいる)私たちは、普通に暮らしていて命の危険にさらされることは、ほとんどないでしょう。
しかしそれは、長い人類の歴史においてごく最近の話でしかありません。
ですから、私たちの本能は、常に欠乏と隣り合わせです。
変化を求め、行動し、獲得しなければ生き残れないと、本気で考えています。
私はこれを、悲観すべきだと言いたいわけではありません。
人間とはそういうものだという、理解が大切なのです。
とはいえ、スマホやゲームのやり過ぎ、食べ過ぎ、買い過ぎなどは度を越えれば身を滅ぼします。
では私たちはどうやって、欠乏と付き合っていけばいいのか。
その答えは簡単です。
健全な方法で現状維持から脱すればいいのです。
それはつまり、成長です。
成長に年齢は関係ありません。
今以上に新しいスキルを身につけ、社会に貢献し、成果を出し、理想を掲げ、新しい自分を手にいれるために行動すればいいのです。
これこそが、満たされない脳を満足させる、唯一の方法ではないかと私は思います。


