ノセるのが上手い

【ノセるのが上手い】
「指導力」というのは、生徒を導く力のことです。
その一つの指標として、「相手をノセる力」というものがあります。
簡単に言えば、行動させる能力のことです。
これが無いということは、その指導者は生徒を導けないということです。
では言うことを聞かない生徒を叱りつけて、無理やりやらせる指導者は、指導力があると言うことでしょうか?
ご褒美をあげたり、罰を課したりすることで行動を促す指導者は、優れているのでしょうか?
私はそうは思いません。
叱ったり、脅したり、ご褒美や罰を与えたりするのは、知識や技術がなくてもできるからです。
我が家の話です。
子供たちが幼稚園バスに乗る時、行き渋りをすることがあります。
そんな時、無言で手を引っ張っていく先生もいれば、「どこの席に座りたい?ちょっと見に行ってみる?」と工夫してくださる先生もいます。
どちらにせよ、子供は嫌がるかもしれませんが、後者の先生は息子をノセようとしてくれています。(両方の意味で)
話を戻します。
相手をノセるというのは、相手が自らの意思でその行動をしようという気持ちになれるように、工夫してアプローチするということです。
「やらなきゃダメだよ」「そんなことをしていたらご褒美無しだよ」「先生怒るよ」「いい加減にしなさい!ちゃんとやるよ」
これでは、生徒はノリ気になりません。
言うことを聞いたとしても、仕方なく行動しただけです。
叱るにしても、「あなたは今何をするべきだと思う?それはどうして?」と行動すべき理由を諭せば、子供行動する意味を理解します。
子供は叱られて落ち込むかもしれませんが、自ら行動する気にはなったのです。
相手をノセようとしても、うまくいかないことの方が多いでしょう。
私も、「この子にこの声かけはダメだったか〜」と失敗の連続です。
それでも、子供の特徴を良く観察して、子供のその時の心境を想像して、どのアプローチの仕方であれば子供がノリ気になるかを工夫しなければなりません。
この工夫の積み重ねが、指導力を磨くということなのです。


