なぜ「礼」をするのか

【なぜ「礼」をするのか】
幼い生徒が在籍するクラスでは、「全員で整列して挨拶をする」という行動がなかなか難しいことがあります。
これは発達段階的に見ても、なかなか難しいことです。
短絡的な方法を取るのであれば、叱る、脅迫する、煽てる、褒美を用意するなどによって行動を促すことは可能です。
とはいえ、このような方法で「ちゃんとやらせる」ことに意味がないのは明白です。
子供自身が「礼」とは大切なものである、という認識が芽生えなければなりません。
ではなぜ、我々は「礼」をするのでしょうか。
もはや、「なぜやるのか」を考える必要もないほど「当たり前のこと」という認識があります。
昔は理由など関係なく、正しい姿勢で大きな声で挨拶をしなければ制裁を与えられたという方も多いかもしれません。
では、「なぜ礼をするのか」→「当たり前だから」で良いのでしょうか。
これでは説明になっていません。
なぜ当たり前なのか、なぜ必要なのか、なぜ大切なのかを伝えてあげる必要があります。
「礼」とは、社会秩序を保ち、人間関係を円滑に維持するために守るべき、社会生活上の規範。
また、相手への敬意・謝意を表すための言葉や作法とされています。
子供向けに表現するのであれば、人と人とが仲よく、気もちよくすごすための大切なルールのようなものだと言えるかもしれません。
そう分かっていても、子供にこれを教えていくのは簡単ではありません。
感謝の心を表す言葉が「ありがとう」であることを、子供たちは当然のように知っています。
しかしどうしても、学校や習い事での「よろしくおねがいします」「ありがとうございました」は言わされているものになりがちです。
先生への感謝の心、尊敬の心があることが前提となりますし、それを表現する形式として、正しい作法による挨拶の仕方があるという認識が必要です。
当たり前の物事ほど、その必要性を理解するのは難しいと思います。
それを教えていくのは、さらに難しいでしょう。
これをどのように伝えていくか、僕も様々な方法を考えていきたいと思います。


