子供に教える優しさ

【子供に教える優しさ】
「貸してと言われたら、貸してあげなさい」
「謝られたのだから、許してあげなさい」
「喧嘩はやめて、話し合いなさい」
子供によく伝える言葉かもしれません。
私は、このような教育に違和感を持ちます。
決して、間違っているとは言いません。
このようなコミュニケーションが、一つの流れ(パターン)としてあるのは確かでしょう。
しかし、大人が「こうあるべき」と決めつけるものではないはずです。
違和感の一つ目は、大人は自分が教えた通りにしているのかという点です。
例えば、電話をしている最中に、子供から「スマホを貸して」と言われたら、「今電話してるから」と断ると思います。
奥さんが部屋を綺麗に掃除した直後に、仕事帰りの旦那さんが服を脱ぎ散らかしたとしたら、怒りを感じるかもしれません。
その時、旦那さんは素直に謝り、奥さんは素直に許し、他に不満があったとしたも、喧嘩などせず冷静に話し合うことができるでしょうか。
電話してる時は仕方ない、夫婦関係は話が別でしょうか。
違和感の二つ目は、行動の選択肢が子供に無いことです。
きっと私たちは、「どうせ子供の遊びだから」「たかが子供の喧嘩だから」という前提が頭のどこかにあるのです。
ですから、「(玩具ぐらい)貸してあげなさい」という話になり、貸さないことが意地悪にすらなってしまう。
貸したくない子供の気持ちはどこに行くのでしょうか。
許したくない気持ち、言葉にできない怒りはどこに行くのでしょうか。
私が子供の立場だったら、心が不安定になるとまでは言わずとも、ストレスは溜まると思います。
ですから、本来子供同士の関わりに大人は口を出さなくて良いのです。
大人の役割があるとしたら、度が過ぎる場合にストップをかけることと、言葉にできない子供の心を代弁してあげること。
つまり、一歩引いて「何かあったときは助けてあげるから、思う存分やりなさい」と構えておくことです。
そんな教育をしたら、子供が野蛮になってしまうと思いますか?
私はそうは思いません。
子供を信じ行動を任せ、親自身が優しい行動を示せば、本当の優しさを教えることができると信じています。


