あなたにも問題があると言わなくていい

【あなたにも問題があると言わなくていい】
「子供の話を聞く」というのは、本当に難しいと感じます。
特に、嫌なことがあって、それを主張される時は大変です。
話は長いですし、要点がずれていたり、「それは違うでしょ」と思うこともあります。
ですから、話の内容を理解するというより、本人の感情を理解しようとする心が大切なのだと思います。
「そうか、かわいそうだったね」で、十分です。
「つまり、こういうこと?」と状況を細かく把握しようとしたり、「それって、あなたにも問題があるんじゃない?」と罪を発掘する必要はありません。
私もよくやってしまうことがあります。
喧嘩(叩き合い)をして泣いている兄弟に「今どんな気持ち?」と聞くことです。
こちらとしては、「自分がされて嫌なことは他人にやらないようにしてね」という教育のつもりですが、そういう傷をえぐるようなことも本来必要ないのです。
叩かれて痛い、悲しいのなんて、親に気づかされるまでもありません。
痛くて、悲しくて、親の愛情を求めてやってきたのですから、「悲しかったね」でいいのです。
「(相手)が叩いた」なんて言われたら、「あたなも叩いたでしょ」と言いたくなりますが、「痛かったね」でいいのです。
心理学者の河合隼雄先生は、「臨床心理士が患者さんの話を上手に引き出す秘訣はなんですか?」と問われると、「相槌の打ち方です」と答えていました。
相槌一つで、話を聞いているのか、聞いていないのかが相手に伝わります。
それなのに我々は、相槌を打つこともせず、子供の話に大人の意見をぶつけてしまうことすらあるのです。
気をつけなければならないな、と感じた話でした。
さて、今回は子供が悲しい思いをしている時に「あなたにも問題がある」と言わなくていいという話でした。
それは子供の行動に問題がある時に、注意しないという意味ではありません。
話を聞く時と、話をする時のメリハリをつけていきたいですね。


