言葉に耳を傾ける前に

【言葉に耳を傾ける前に】
昨日は、「子供の話を聞く」というテーマでした。
今日はさらにレベルが高いといいますか、もっと洞察力を要する話をしていきたいと思います。
子育ても教育も、理屈では説明できないと思っています。
「こうなったら、こうするべき」とか、「こういうときは、こうしてはいけない」という絶対的なマニュアルは存在しません。
「本当はこうするべきだけど、この子にとっては違う」「今この子は、きっとこれを望んでる」といった、曖昧で根拠のない、でもなんだかそんな気がするという状況があります。
『親には本能的に、子供の心を読み取る力が備わっている』
そんな言葉を聞いたことがありますが、実にその通りだと感じます。
そもそも子供は、自分の状態を正確に把握できません。
「お腹が痛い」といった単純な不調であれば言葉にできるかもしれませんが、体のどこかに不快感があっても何が起きているのか分からないという状況はあるでしょう。
友達と関わっていて、やり取りの中で何か違和感を感じても、一体何に心が傷ついたのかを言葉で説明するのはとても難易度の高いことです。
ですから、親や大人は「何か変だな」「困ってるな」「助けを必要としてるな」というように、子供の言葉にならない感情を察してあげる必要があるのです。
もちろん、「今は手を出さない方がいい」という判断も大事です。
また、ネガティブな状況だけの話ではありません。
周りの音が聞こえなくなるほどの熱中、言葉で表現できない多幸感、そういったものを察して、「この子はこういう物事に興味があるのか」と才能を発掘することもできるでしょう。
「物言わぬ子どもたち」という言葉があるように、よくしゃべる子であっても、心の底にある本当の感情は表に出しません。
隠しているわけではなく、表現できないのです。
子供の言葉を聞く以前に、ふるまいや表情に耐えず目を配ることが大切です。
私たち親には、子供の心を読み取る力が備わっています。
自信を持って子供と関わっていきましょう。


