全員が幸せになるためには

【全員が幸せになるためには】
まずは、この話を聞いてください。
あるところに、景気が悪く活気のない町がありました。
そこに旅人がやってきて、ホテルに泊まろうと100ユーロを支配人に渡しました。
そして部屋を選びに2階に上がっている間に、支配人は洗濯屋へ行き、たまっていたツケの100ユーロを支払いました。
今度は洗濯屋が肉屋へ行って、ツケの100ユーロを支払い、肉屋はその100ユーロを娼婦に渡してツケを返済。
娼婦はホテルにやってきて、ツケの100ユーロを返済しました。
その時ちょうど旅人が戻ってきて、「気に入った部屋がなかった」と言って、支配人から100ユーロをつかみ取って帰っていきました。
という話です。
ただお金が移動して、旅人の手元に戻ってきただけなので、誰も損をしていません。
しかし、ホテルの支配人と洗濯屋と肉屋と娼婦の借金が無くなりました。
面白いですよね。
町の住人は、借金が無くなったことで気持ちが晴れ、活気づいて景気も良くなったそうです。
この話は、お金は留まると景気が悪くなり、流れれば景気が良くなるという経済的な見方もできますが、お金以外の物で例えることもできます。
それは「恩」です。
人は皆、誰かに迷惑をかけて成長していきます。
それは大人も子供も同じです。
誰かに迷惑をかけるということは、言い換えればその人に親切にしてもらった、助けてもらったということです。
つまり、恩をもらった状態です。
では、この恩をみんなで回したらどうなるでしょうか。
その輪に入った人全員が幸せな気持ちになります。
恩を留めていたら、誰も幸せになりません。
もらった人に恩返しをしても、幸せは増えません。
恩というのは、送り合うから価値があるのです。
たくさんの人に助けてもらい、たくさんの人を助けるから、気持ちが良いのです。
恩もお金も、自分のところで留めてはいけません。
それでは社会が廃れるだけです。
多くの人の元を流れていくから、心も経済も豊かになっていくのです。


