焦らなくて大丈夫

【焦らなくて大丈夫】

子供の脳が育つ順番の話をしようと思います。

次の3つの段階があると考えてください。

「からだの脳」→「おりこうさんの脳」→「こころの脳」

「からだの脳」は脳の深部にある脳幹や扁桃体などのことで、食べる、寝るといった、生きるために欠かせない機能を担います。

「おりこうさんの脳」は脳の外側にある大脳新皮質を指し、言語や計算、思考、器用な動きなどに関連します。

「こころの脳」は前頭葉を指し、論理的思考力や人の感情を読み取る力、自分の感情をコントロールする力などに当たります。

ここで注目していただきたいのは、これらがいつ頃にかけて発達していくかということです。

どの時期に活発に発達するかは、それぞれ以下の通りです。

からだの脳は0〜5歳。

おりこうさんの脳は6歳以降。

こころの脳は10〜15歳。

もちろん、大脳新皮質や前頭葉も生まれた時から発達を始めます。

しかし、活発に成長していくのはこちらの時期になります。

つまり何が言いたいのかと言うと、「焦らなくていい」ということです。

小学校入学前までの子供は、計算ができなくても、上手に絵を描けなくても大丈夫です。

この時期に大切なのは、お勉強よりも食べることや眠ることなどの正しい生活リズムです。

そして、論理的な思考や人の心を想像する力は小学校高学年以降からようやく育ち始めるのです。

さて、子供と関わっていれば、彼らの行動に悩まされることはたくさんあると思います。

「何度言ったらわかるの」「それをされたら相手はどう思うかな」「よく考えなさい」などと言うことはあるでしょう。

このように伝えることで、子供は「自分は悪いことをしたんだな」という認識をするでしょう。

しかしながら、実際に相手の気持ちを正確に予測したり、物事を論理的に組み立てて理解してはいません。

そんな高度なことはまだできないのです。

ですから、繰り返しになりますが、焦らなくて大丈夫です。

幼児期はからだの脳を育てておきましょう。

小学校でおりこうさんの脳、中学校でようやくこころの脳です。

そして土台はやはり、『からだの脳』になります。

それをすっ飛ばして”できる子”を目指そうとすれば、土台の無い脳は不安定になるでしょう。

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