正解など無い方がいい

【正解など無い方がいい】
曜変天目茶碗というものをご存知でしょうか。
「ようへんてんもくちゃわん」と読みます。
およそ750〜900年前、中国の福建省で、多くの天目茶碗が作られました。
その時窯内で偶然、大小の斑紋とその周辺に美しい虹彩が発生したものが「曜変天目」と呼ばれ、最高峰の茶碗とされました。
現在残っているのは世界で3碗。
いずれも日本にあり、その全てが国宝に指定されるほどの文化財です。
私も写真でしか見たことがありませんが、まるで宇宙に浮かぶ星々のような模様を持つ美しい茶碗です。
多くの陶芸家が曜変天目茶碗を再現しようとしましたが、どのような条件で、どうすれば作れるのかは、いまだ謎に包まれています。
解明されなくて良いのかもしれません。
もしも量産できてしまったら、その価値はほとんど無くなってしまいます。
偶然生まれ、作り方がわからないから価値があるのではありませんか。
さて、これは子育てにも言えるのではないかと私は思います。
どのような条件で、どう育てれば子供が才能を発揮し、輝かしい人生を歩めるのか。
その正解はありません。
正解があったら大変です。
子供が何かに熱中できたり、幸せになれる物事に出会うのは、全て偶然です。
その子が夢中になれる何かに巡り会う、それに飽きてまた他の何かに夢中になる。
そんな偶然の積み重ねが子供の才能を開花させていくのです。
どんな子に育てようかと、狙って子育てなどできるはずがありません。
親子で色々な経験をする中で、そこで生まれる偶然を吸収していくのが学びであり、子育てなのだと思います。


