人は経験したことしか信じない

【人は経験したことしか信じない】

ある村では、裏山の森の中に「入ってはいけない場所」があります。

そこに入った者は、必ず「呪い」を受けてしまうという言い伝えがあるのです。

このような話を聞くと、多くの人は迷信だと思うでしょう。

では、実際にこの立ち入り禁止エリアに入った人がいたとして、その人が未知の病に罹り、その子供も障害を持って生まれてきたとしましょう。

するとこの人は、「呪いは本当だった」と信じるようになります。

それを目の当たりにした周囲の人々も「あの森にはやはり入ってはいけないんだ」と思うようになります。

そして、自分の子供に「あの森には決して入ってはいけないよ」と真剣に伝えるのです。

ここまでの話で何が言いたいのかと言うと、物事を信じるかどうかは「経験次第」だということです。

少なくとも私は「足を踏み入れたら呪われる森」を信じません。

しかしどんなに偶然であれ、森に入った後に何か不幸なことを経験した人にとっては、その呪いは本物なのです。

さて、私たちは親として、子供にたくさんの助言や教えを伝えます。

「早寝早起きは大事なんだよ」

「勉強しないと将来困るよ」

「野菜を食べると体が丈夫になるよ」

「お菓子を食べ過ぎたら病気になるよ」

どれも本当のことです。

比べるまでもありませんが、「あの森に入ったら呪われる」よりは科学的根拠のある助言です。

しかし子供の立場になってみてください。

子供からすれば、「お菓子を食べ過ぎたら病気になる」と「あの森に入ったら呪われる」に差はありません。

どちらも不確かな言い伝えに過ぎないのです。

ですから、私たちが子供に何かを伝える時に意識しなければならないのは、子供にわかるように説明することです。

しかし、説明だけでは100%伝わらないことも理解しなければなりません。

人は自分で経験して、初めてその物事を信じるのです。

つまり、最高の教育は経験から学ばせることです。

特に失敗の経験は貴重です。

人が大きな気づきや学びを得るのは、成功した時ではありません。

失敗した時なのです。

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