現代に必要なのは許す力

【現代に必要なのは許す力】
私は配信者なので、私の元には日々視聴者からのコメントが届きます。
6割が感謝のコメント、3割が質問、だいたい1割は悪口です。
「黙れ」「キモい」「指導者やめろ」のようなものも多いですが、一見正当そうな主張もあります。
例えば、「その教え方は違う!」という指導方法への批判や、「こんな危ない技紹介しないでください」という切実な思いです。
もちろん反論もできるのですが、こういう主張はその人にとっての「正義」なわけです。
正義の名の下に、私という悪には制裁を加えなければなりません。
自分の意見と相手の意見が違った時、それが自分に直接的な影響を与えないとしても、相手を懲らしめずにはいられない。
正確には、相手を懲らしめることで快感を得ることができる。
それが人間というものです。
私たちは、普通に生きているだけなのに袋叩きにされるかもしれませんし、無意識のうちに集団で1人を打ちのめしているかもしれません。
さて、そんな複雑な人間社会において、私たちが身につけるべき力は何でしょう。
それは「許す力」です。
先ほども少し言いましたが、私たちの脳は他人に制裁を与えると快楽を感じるようにできています。
芸能人の不倫が発覚した時、その芸能人に罵詈雑言を浴びせて懲らしめると気持ちが良いのです。
不倫をした人への制裁は、世界を平和にするための崇高な行動ではなく、自分が快楽を得るための素材にすぎません。
そして、そういった意見に対する反論もまた、その相手を懲らしめて自分が気持ち良くなるための行為なのです。
ですから、その争いから離脱することこそ、健全な選択肢だと私は思います。
その方法が、相手を許すということです。
「我慢する」ではありません。
取るに足らないことを、差し支えないことを理解するのです。
対立を望む相手の主張を認め、その罪を咎めないと決めてしまうのです。
なぜなら、その主張は世界平和のためではなく、その人が気持ち良くなるためなのですから。
自分が悪いと自覚した時は、行動を改めれば良いでしょう。
しかし、自分の行動に正義があるのなら、相手を許し、その行動を貫けば良いのです。


