子供に振り回されていますか?

【子供に振り回されていますか?】
自分を犠牲にしてでも子供のために尽くす。
確かに親は、いざという時自分ではなく我が子を守るものです。
それはきっと、意識してそうするのではなく、無意識にそうしてしまうので仕方ありません。
では、日常を例にしたらどうでしょう。
食事の時も、お出かけの時も、常に自分を犠牲にして子供に合わせることは、本当に必要なのでしょうか。
もちろん、子供は手がかかります。
何をするにしても目が離せませんし、子育ての大変さはよく知っています。
けれども子供は、自分のために両親が犠牲になることを決して望んではいません。
この話は以前にもしたことがありますが、良い例なので挙げたいと思います。
あるご家庭の話です。
5歳になってもミルク以外口にしない男の子がいました。
ご飯の度に、「何でも良いから食べて」と伝えるのですが、ミルクを飲まないと癇癪を起こして暴れてしまいます。
両親は不安に押しつぶされそうな毎日を送り、疲弊しきっていました。
ある日、ご両親は子育てに関するカウンセリングを受けます。
そこでカウンセラーの先生からこのようなアドバイスをもらいました。
「食べなさいと言うのをやめて、あなたたちが美味しくご飯を食べる姿を見せなさい」と。
ご両親が言われた通りにすると、この子は少しづつご飯を口に入れるようになり、半年後には別人のようによく食べる子になったのです。
この事例はまさに、親が自分を犠牲にして、子供に尽くそうとした結果生じた(解決できなかった)問題かもしれません。
現にご両親は、この子の前では食事を十分にとっていなかったようです。
子供がご飯を食べてくれない危機感から、自分たちだけ食事を楽しむという選択ができなかったのです。
しかし自分を犠牲にするのをやめ、「お母さんはおいしくご飯を食べるよ」「お父さんは食事の時間を楽しむよ」と行動を変えたことで、子供も変わりました。
これは、あらゆる物事に言えることです。
子供に楽しく生きていってほしいと願うのではれば、親が楽しく生きる姿を見せること以上に効果的なことはありません。
「自分が不幸でも子供が幸せならいいんだ」という考えでは、子供は幸せになれないということです。
応用して考えれば、勉強やスポーツ、読書などもそうです。
子供が勉強をしなくて困ると悩んだら、まずは親が勉強しているかと問わなければなりません。
子供を変えようとする前に、まず見つめるべきは自分の行動なのです。
子育てはよく、「子供に振り回される」と表現されますね。
私はむしろ、自分の楽しみに「子供を振り回す」ぐらいの心意気で良いと思っています。
自分に振り回されて疲れ切っている親、自分を振り回して楽しそうに生きている親。
一体どちらの親を見ているのが、子供は幸せなのでしょうか。
旅行に行くなら、親の行きたいところに行けば良いんです。
外食するなら、親の食べたいものを食べに行けば良いではありませんか。
親の見たいテレビ番組、観たい映画を見て良いんです。
極端になることはありませんが、親も自分のやりたいことをやって良いんですよ。


