子供の行動はシンプルな法則によって決まっている

【子供の行動はシンプルな法則によって決まっている】
行動分析学には、「好子(こうし)」と「嫌子(けんし)」という言葉があります。
「行動の結果、何が起きたか」によってその後の行動が変わる仕組みを説明するときに使われます。
人は行動をした時、自分にとって嬉しいこと(好子)が起きると、その行動を繰り返すようになります。
一方、ある行動をしたら、嫌なこと(嫌子)が起きると、その行動を控えるようになります。
例えば、勉強を頑張ったら、テストで良い点が取れて褒められたので、もっと勉強を頑張ったというケースを見てみましょう。
この場合、この子にとって褒められたことが好子かもしれません。
あるいは、テストで良い点数を取れたことや、成長を実感したことが好子であったとも考えられます。
では、同様のケースで子供を褒めたら、その後全く勉強をしなくなったとしましょう。
この場合、(珍しいですが)この子にとっては褒められることが嫌子だったのかもしれません。
こんなのはどうでしょう。
何か物事にチャレンジする時、弱音を吐いたら、その物事をやらなくて済み、励ましの言葉をかけられた。
このとき、その子にとって物事にチャレンジする緊張感や恐怖心が嫌子だったとします。
弱音を吐くという直後の行動によって、それをしなくて済みました。
さらに、その子にとって、励ましの言葉をかけられることが好子だったとすると、「弱音を吐く」という行動がどんどん強化されるでしょう。
さて、今回の話では、勉強させるために褒めましょうとか、弱音を吐いてもチャレンジさせましょうと言いたいわけではありません。
人によって何が好子となり、何が嫌子となるかは違います。
子供と関わる上では、それを知っていくことがまず第一歩だと思います。
その上で、子供というのは純粋です。
自分にとって好ましい結果を生む行動は自然と強化されます。
好ましくない結果を排除する行動もまた、強化されるのです。
その行動が、健全でなかったとしてもです。
私たちは、そのことを頭に入れておくだけで、子供の少し先の未来を予測することができるようになります。


