ダメを連発しない

【ダメを連発しない】
「ダメ」という言葉を多用するリスクはなんでしょうか。
それは、本当にダメな時、その本気度が伝わらないことです。
この言葉を使うのは、絶対にやらせないと決めたときです。
「ダメ」と言ったら、例外なくダメなのです。
私たちはよく、考える余地があるのに、この言葉を使ってしまいます。
例えば、小さな子供が「あっちで遊びたい」と言った時、親の手が離れないとします。
そうすると、「ダメ。今は行けないから待っていて」と言ってしまいます。
しかしこれ、実際はダメではありませんよね。
「今は行けないよ」と言っているだけですから。
ですから、「いいよ。今は手が離せないから、後で行こうね」が正しいのです。
こういうことを日常で連発していると、子供の中で「ダメ」という言葉は、
「実際はダメじゃない」「押せばいける」「泣けばなんとかなる」
というイメージになってしまいます。
これでは、本当にダメな時、子供が聞き分けを持たないという状況になりかねません。
ですから、繰り返しになりますが、「ダメ」と言ったら、一貫してダメなのです。
そうすれば、親から「ダメ」という言葉が出たら、「絶対ダメなんだ」と子供は学ぶでしょう。
私は体操クラブで、生徒たちに「ダメ」という言葉をほとんど使いません。
練習に集中できなくても、挨拶ができなくても、技を失敗しても、順番を抜かしても、ケンカをしても「ダメ」とは言いません。
それでも実は、絶対に譲れない禁止事項があります。
自由時間にボールを使うことです。
レッスンの合間は入り口が頻繁に開くので、道路にボールが出てしまうと大惨事になるからです。
これだけは、地域で活動する私の責任において、例外はありません。
かわいい生徒に、「先生お願い!ボールやらせて!」と言われても「ダメ」なのです。
まあそれでも、「ボールやりたいの?じゃあ、次のレッスンでやろう!」と言いますね。笑
一貫してブレないというだけでなく、「ダメ」を言い換えるという技術は、とても大切だと思います。
それは相手を尊重することにつながるからです。


