子供の嘘は成長の証

【子供の嘘は成長の証】
嘘をつかない、汚い言葉を使わない、そんな我が子を望むでしょうか?
残念ながら、多くの場合そうはなりません。
子供たちは親がどんなに気をつけて注意をしていても、家庭以外の多くの環境を通し、言葉の使い方や他人との関わり方を学んでいくのです。
嘘に関していうと、子供の嘘には3つの成長段階があります。
第一段階は、2〜3歳ごろに始まる、単純に事実と違うことを言う嘘です。
「こんなに大きい虫がいたよ!」「昨日いちごを100個食べたよ」
というようなもので、さほど頻繁ではありません。
第二段階は、3〜4歳ごろに始まる、自分を守るための嘘です。
お菓子を黙って食べたけど、追求された時に「食べてないよ」と言うものです。
この時期は、自分を守るために頻繁に嘘をつくようになります。
第三段階は、7〜8歳ごろに始まる、恐ろしいほど巧妙な嘘です。
質問に最もらしく答え、自分の感情を制御し、精密な記憶力や怪しまれない事象の組み立てが求められます。
さて、ここまで聞くと心配になってきますか?
しかし、悲観する必要はありません。
まず、「ごっこ遊び」とはどういうものか考えてみましょう?
「僕は警察だよ!」「じゃあ僕は泥棒!」
これは「事実と異なる状況を想像する」という脳の発達、言い換えれば「嘘をつく」能力があるからできる技です。
その力が無ければ、現実の自分と違う何かを演じることはできないのです。
ではなぜ、現実と違う何かを演じる必要があるのでしょうか?
それは、相手を守るための、思いやりの嘘をつくためです。
ある専門家はこれを「白い嘘」と呼びました。
おばあちゃんからもらった手編みのセーターが、とても自分好みではなかったとします。
しかしその子はおばあちゃんを悲しませないために、「素敵なセーターをありがとう。大事にするね」と言いました。
これが白い嘘です。
自分の感情をコントロールし、表情を作り上げ、相手の気持ちを想像し、嘘の自分を演じる。
とても高度な技術ですし、素敵なことだと思います。
白い嘘はついて良いのです。
私たち大人も、子供を守るために白い嘘をつくことがあります。
そんな優しい大人になるために、子供は嘘の練習を今日もするのです。

