大人が頑張っている姿を見せる
【大人が頑張っている姿を見せる】
こんな実験があります。
押すと音が鳴るボタンを用意して何人かの子供(3歳ごろ)に渡すのですが、まずは大人がお手本を見せます。
片方のグループの子供に対しては、簡単に音を出すお手本を見せ、もう片方のグループの子供に対しては、頑張って時間をかけて音を出すお手本を見せました。
最初はどちらのグループの子供も音を鳴らすことができますが、ボタンを固くして力を入れないと音が出ないようにするとどうなるでしょう。
簡単に音を出すお手本を見せた子供に比べ、頑張って音を出すお手本を見せた子供は倍以上の人数が音を出すことに成功しました。
つまり、子供に対して「この程度のことは簡単にできてもらわないと困る」という視点で教育をすると、簡単に行かないとすぐにあきらめるようになってしまうということです。
すぐに正解を教えたり、お手本を示すより、失敗しても諦めない力をつけてあげる方が将来的に能力は高くなります。
そしてその方法の一つが、大人が頑張っている姿を見せることなのです。