子供の夢と大人の器

【子供の夢と大人の器】
『子どもが育つ魔法の言葉』より
子供にとっては大きな夢でも、私たち大人には些細なことに見える可愛い夢もあります。
「クリスマスツリーの飾りつけ、私がてっぺんにお星さまを乗っけるの!」
3歳のサーシャは言いました。
サーシャは家族みんなの大切な行事で一役買いたいのです。
サーシャはもちろん、ツリーのてっぺんに手が届きません。
でも、お父さんにだっこしてもらえば大丈夫です。
「それはいいわね!」とお母さんは答えました。
「手が届かないじゃない。」などとは言わなかったのです。
サーシャのお母さんとお父さんは、娘の夢が叶うように手助けしました。
さて、この話で作者が伝えたいことは、簡単に叶う夢なら叶えてあげましょうと言うことではありません。
"子供の夢を否定するかしないかは、大人の器で決まる"ということです。
子供が純粋な気持ちで描いた夢に対し、「手が届かないじゃない。」を言ってしまってはいませんか?
子供はその夢が叶わない理屈を説明してほしいのではありません。
自分の夢を肯定し、応援してくれる存在がほしいのです。