不便であることの大切さ

【不便であることの大切さ】
「便利な世の中に生まれてきたなぁ。」と、よく思います。
僕は教育者なので、あくまでも子供の成長という視点で、この便利な世の中について考えてみます。
子供が成長する上で妨げとなる『感情』は何でしょうか?
それは「努力は必要ない」です。
もし子供が、この便利で素敵な世の中を、「努力せずとも生きていけるもの」だと勘違いしてしまったら、それほど恐ろしいことはありません。
だからこそ、多くの子育て本には、子供に便利なものを与えすぎてはいけないと書かれているのだと思います。
子供は元来努力の天才です。
納得するまで行動する力は持っていても、途中で諦める力など持ってはいないのです。
挑戦する子、諦めない子、何かに熱中できる子を育てるためのキーワードは「不便を与える」です。
手間をかけ、頭を使わなければ対処出来ないものを与えることで、自ら工夫・創造し、努力する力をつけていくことができます。
手間を省くところと、手間をかけるところ。
それを選択できることが、この便利な世の中の素晴らしいところではないでしょうか。