問題は1番近いところに
【問題は一番近いところに】
アドラー心理学における、僕の好きな考え方をシェアしたいと思います。
恋人や夫婦の関係では、ある日を境に相手のやることなすこと全てに腹が立つようになることがあります。
食事の仕方が気に食わないとか、だらしない仕草に嫌悪感を抱くとか、あるいは寝息でさえも腹が立つとか。
つい数か月前までは何とも思っていなかったのに、なぜこんなことが起こるのでしょう。
きっと多くの人が、相手に問題があると考えます。
相手がこちらの望む状態でいないことが不満であり、この怒りの原因だと考えるのです。
ではこう考えたらどうでしょうか。
自分が「この人のことを嫌いになろう」と思ったから、それを裏付けるための理由として、相手の欠点にっ目を向けているのだと。
受け入れ難い話かもしれませんが、冷静になって考えてみてほしいのです。
相手の『行動』が原因で『嫌い』になるのではなく、相手を『嫌い』だと思うと、あらゆる『行動』が気に入らなくなるのです。
では考え方を変えてみましょう。
我々は、相手を好きになるためにはそれ相応の要素が必要だと思っていないでしょうか。
相談に乗ってくれるから→好きになる。
美しい(かっこいい)から→好きになる。
恩があるから→好きになる。
これも全くの逆です。
「自分はこの人のことが好きなんだ」という前提を持って接するから、相手の良いところを見つけることができるのです。
これらの話の結論は、大切なのはこちら側の心の状態であり、相手の行動ではないということです。
僕は、これこそ対人関係の本質だと思います。
他人を変えることはできません。
しかし自分の考え方なら、今この瞬間から変えることができます。
必要なのは、相手を好きになる勇気です。
本日は長文失礼いたしました。
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