救いの言葉

【救いの言葉】

大川家には現在2人の息子たちがいます。

これは妻が第一子を出産した時の話です。

当時は立ち会いも面会も不可能だったので、妻は陣痛から退院までの期間、一人で頑張ってくれました。

今までお腹の中にいた我が子と対面し、初めてオムツを替えたり、沐浴の指導を受けたりする中で、責任と使命感に大きな不安を感じていたとのことです。

そんな時、看護師さんが言ってくれた言葉でとても気持ちが楽になったと、妻は教えてくれました。

それは、「赤ちゃん死なせなければいいんだよ。」です。

無制限に高くなっていく育児のハードルは、容易に親のキャパシティを超えてしまいます。

しかし親としての最低限は、子供を死なせないことです。

育児に正解などありません。

どれだけ気をつけていても、大きな失敗を繰り返します。

どれだけ準備をしていても、イレギュラーは起こります。

僕の妻は、育児に追い込まれた時、この言葉が救いになったと教えてくれました。

そして僕自身もまた、張り詰めた精神を緩めてくれる優しい言葉だと思います。

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