素直になる力
【素直になる力】
「53-37」を16ではなく、24と答える子がいたとします。
これは「大きい数から小さい数を引く」という規則を桁ごとに当てはめてしまったからです。
ですがこの子は、同じ方法を使っても「47-34」には正解できます。
このように、100点は取れないけど0点にはならないという間違いは、少しやっかいでもあります。
人は自分の考えを正当化しようという本能があるからです。
この子が成長するためには、自分の間違いを受け止め、「繰り下がり」という新しい規則を受け入れるしかありません。
成長する要素というのは、基礎運動能力や基礎学力のような能力のベースだと思われがちですが、自分の現状を正しく理解し、新しいものを受け入れる力も欠かせない要素です。
言い換えるのであれば『素直になる力』です。
ひねくれ者でも、お調子者でも、口弁慶でも、自分に素直になることはできます。
受け入れる心を持った時、人は大きく前進することが出来るのだと思います。