信じて任せるとは
【信じて任せるとは】
人に何かを任せるというのは、勇気がいることです。
自分でやった方が早くできたり、上手くできることもあります。
相手の腕が良かったとしても、こちらが意図した通りの満足する結果にはならないかもしれません。
だから僕はこう考えます。
この作業は僕のためではなく、他人の成長のために任せたのだと。
おおかわ体操クラブの子供たちはとても優しいので、マットや器具を運ぶのを手伝ってくれます。
時間が多くかかることは承知で、僕は彼らに作業を任せます。
マットが曲がっていたり、跳び箱がズレていても途中で手は出しません。
僕の仕事が円滑に回るためではなく、子供の成長のために任せているからです。
どんなに出来栄えが悪くても、最初からやり直すことになっても、ここに手間をかける意味はあります。
終えた作業に対しては、ダメ出しや評価をせず、「ありがとう」と感謝を伝えます。
もしもお友達から「マットがずれている!」という苦情が出たら、僕が責任を持って謝ります。
「信じて任せる」とは、きっと上手くやってくれると信じるのではありません。
必ず成長してくれると信じるのです。