お金を払うとはどういうことか
【お金を払うとはどういうことか】
子どもにお金と経済を教える時はラーメンを例にします。
まず、お金とは「引換券」であるわけですが、何と引き換えたのかが大切なところです。
ラーメンを800円で食べた時、僕たちは単純にラーメンとお金を交換したわけではありません。
交換したのは時間と労力です。
ラーメンの中にはカツオや昆布、小麦、豚、卵など様々な食材や調味料が使われています。
それらを自分一人の力で採集したり、漁に出たり、育てることはとても難しいし、時間もかかります。
誰かが代わりにその役割をしてくれているわけです。
さらに食材を運ぶドライバーさん、調理をしてくれる人がいて初めて目の前にラーメンが運ばれてきます。
僕たちは800円を払うことによってそれらの工程をしなくて済むのです。
たった一杯のラーメンの中には数えきれないほどたくさんの人たちの働きと命の時間が詰まっています。
このような人と人との助け合いの連続が「経済」です。
お金で買っているのはモノではないという話は、小学生にも面白いかもしれません。