遠い未来を見る

【遠い未来を見る】

これは僕が教育者として大切にしていることです。

遠い未来を見るとは、「長期的な視野で物事を考え、今どう対応するべきかを考える」ということです。

例えば子供が痛い思いをする経験を考えてみてください。

道で転んで膝を擦りむくことや、机の下をくぐって頭をぶつけてたんこぶを作ることはとても良い経験です。

危機察知能力、回避能力、平衡感覚、空間認知能力、それらを鍛えることは、長い人生において自分の身を守ることに繋がるからです。

それに、幼少期は怪我の治りが早く、大きな怪我をしにくい時期です。

大人になってからではそれらの能力を向上させるのは難しいですし、少しの転倒でもより重大な怪我につながる可能性もあります。

また、お友達と喧嘩することも大事です。

まだ力の弱い頃から加減を知ったり、人の痛みを理解する経験になるからです。

子供を守るために転倒を防止したり、喧嘩を止めたりするのは「近い未来」を守るための行為であり、彼らの「遠い未来」を守るための行為ではありません。

もちろん大きな怪我をしそうな時は守ってあげたり、子供の月齢や性格によって対応を考える必要はあります。

しかし、良いことも悪いことも、経験し学ぶから子供は前に進んでいくことを忘れてはいけません。

僕たち大人は、助けたい気持ちをグッと堪えて、子供の未来のために行動する選択も時には必要だと思います。

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