みんな成長している

【みんな成長している】
もしも体操教室に通っている生徒の中に、先生のお話をあまり聞けない子がいたとします。
例えば自分の順番が来た時にやることが分からなかったり、後転の練習が始まった時に前転をしてしまうことがあります。
こういう子に対して、多くの場合「違う」「ちゃんとしなさい」と注意したくなるかもしれません。
ではこの子が、以前は親御さんの元から離れることができず、レッスンに参加できたとしても順番を守って並ぶことが出来なかったとしましょう。
そうであれば、まず順番を守って並べるようになったことや、自主的に前転の練習をしていることが成長と言えます。
僕は、子供が物事に取り組む時に大切な要素は以下の2つだと思っています。
一つは楽しいかどうか。そしてもう一つは、過去の自分と比べて成長しているかどうかです。
どんな生徒であれよく見れば過去の自分より成長しています。
もちろん他人に迷惑をかけてはいけませんが、「ダメだ」と否定する前に肯定・承認できることがあるはずです。
「出来が良い・悪い」というのは、他人との比較によって生まれる評価だということを忘れてはいけません。