指導法よりも大切なこと
【指導法よりも大切なこと】
僕は体操の先生を10年近くしてきました。
指導の幅は広がり、これまでに実践した練習法は数え切れません。
同時に様々な教育現場を視察する中で気づいたことがあります。
それは、指導法に正解パターンは無いということです。
まず、他人の指導法を真似しても上手くいくとは限りません。
完全にコピーできないという問題ではなく、AさんがするのとBさんがするのでは与える印象が変わるということです。
また、Z教室で効果的だった練習をY教室で行っても、同様に効果が得られるとは限りません。
当たり前ですが、対象となる生徒の特性が異なるからです。
生徒が5人の場合と10人の場合でもレッスンの内容は変わります。
指導者が「授業を盛り上げたい」と考えていても、大半の生徒が「静かに学びたい」と考えていたらそこには感情のズレがあります。
つまり何が言いたいのかというと、指導者は指導法よりもまず生徒自身と向き合わなくてはならないということです。
その上で無限に等しい指導法を模索していくのが、指導者の勤めであり、やりがいなのだと思います。