僕がタバコをやめた方法

僕は5年半ほど前までかなりの量のたばこを浪費する生活を送っていました。
食費よりも多くのお金をたばこに使い、たばこを吸うことに時間を使い、まさにたばこに支配された生活でした。

はっきり言って重度のニコチン依存症であったと断言できます。

そんな僕がなぜ自分の力でたばこをやめることができたのか。その方法を今回はお教えしようと思います。
もし仮に僕と同じ環境を作ることができなかったとしても、真似できるところ、参考になるところがあると思いますので、「これからたばこをやめたい!」と思う人にとっては有益な情報になると思います。

それではご覧ください。

第一歩、決断と破棄

まず決断することです。「自分はたばこをやめるんだ」「人生を変えるんだ」「たばこに縛られる生活から抜け出すんだ」そういった強い決意を元に、手元にあるたばこを全て破棄します。
勿体無いから誰かに売ろうなどと考えるのは絶対にやめてください。どの程度の喫煙量かにもよりますが、たばこの離脱症状は3時間程度でやってきて、6時間、9時間と経つごとに強烈になってきます。
その過程で手元にたばこがあったら、せっかくの決断が無駄になる可能性が高いです。
また吸ってしまうことの方が何千倍も勿体無いのです。決断し、今すぐ破棄してください。電子タバコであれば破壊し使えなくしてください。スティックも粉々にするか、水につけてしまいましょう。

連想するものを処分する

たばこそのものを処分した後は、たばこを連想するものを身の回りから排除していきます。
灰皿はもちろんですが、例えばたばこを吸うキャラクター(サンジとか)のフィギュア、たばこの匂いを消すために置いていた芳香剤、とにかく自分がたばこを連想してしまうものを徹底的に処分しましょう。
たばこが登場する映画を見るものNGです。

喫煙者と合わない

これは人によって、とても難しいことかもしれません。
僕の当時住んでいた地域は田舎だったこともあり、時代もあって道端でたばこを吸っている人がたくさんいたり、駅の外には当たり前のように喫煙所が設置されていました。
なので、そういうところには極力行かないようにしましたし、外食もなるべくしませんでした。
僕がラッキーだったのは、職場の同じ部署に喫煙者がいなかったことです。せっかく強い意志を持って禁煙をしていても、同僚から意地悪く誘われたら精神的にとても辛いことになります。
もしも身近な人で喫煙者がいる場合には、真剣に禁煙していることを伝え、誠意を持って「協力してほしい」と頭を下げるといいでしょう。

別のことにお金を使ってしまう

こちらも、僕と同じようには活用できない方法かもしれませんが、僕にとっては必勝戦略でしたので同じような状況の方は必ずやりましょう。
まず僕が月々どれだけたばこにお金を使っていたかというと、なんと30,000円以上です。給料も一般的な収入に比べて低かったので、家賃光熱費、食費、その他生活必需品、酒、たばこで給料がすっからかんになる状況でした。
つまり、この30,000円を他のことに使ってしまえば、どんなに足掻いてもたばこを手に入れることが不可能になることに気づいたのです。

そこで僕は決断しました。MacBookProをローンで買うことを!
金額は30〜40万ぐらいでしたが、月々の支払金額が30,000円になるように期間を計算して分割で支払うことにしました。
僕は当時デザインの仕事をしており、職場ではiMacというデスクトップパソコンを使っていたこともあって、個人用にMacBookが欲しかったところだったのです。
たばこをやめ、ノートパソコンを手に入れて自分の人生を変えてやる!そんな意気込みで思い切った買い物をしたわけですが、これが僕にとって最適な手段でした。
買ってしまったら最後、毎月30,000円のお金が口座から引かれてしまうのですから、たばこを買うお金が無いのです!泣こうが喚こうが、無理なものは無理。諦めるしかありません。
それに僕は機械系が大好きで、ハイスペックなパソコンが自分のものになった喜びが大きいこともあり、パソコンに熱中してたばこを吸いたい気持ちが抑えられたこともよかった点です。

このようにローンで毎月の支払金額がたばこに使っていた金額と同等になるように比較的高額な商品を買ってしまうことです。
配偶者がいるのであれば、相談してもいいと思います。「本気でたばこをやめようと思っているから、その分のお金を人生を良くするために他のものに使いたい」と。そうすればより制約が生まれ、後戻りできなくなります。

ブログを書いた

僕は購入したパソコンを活用してブログを始めました。
どんな記事を書いていたかというと、「禁煙」に関する記事です。このブログは後に閉鎖してしまったのですが、今思えば絶対に残しておくべきだったと後悔しています。(それで今になってこうして同じことを繰り返しているわけです。)

具体的には、
・たばこを吸うと体にどんな悪影響を及ぼすのか
・たばこを吸った時、脳ではどのような反応が起きているのか
・ヘビースモーカーの末路
・たばこのやめ方
・たばこを絶対にやめた方がいい理由
などなどです。

強い意志を持って禁煙を継続するために、たばこがいかに毒であるか、他の違法ドラッグと大差ない薬物であるか、やめるためにはどうすればいいのか、吸わないためにはどのような工夫をすればいいか、そんなことを勉強しては記事にして書き続けました。
これも自分のモチベーションを維持するのにとても効果的だったと実感しています。

別にブログをするのはスマホでもできますし、特別ブログ用にサイトを開くことをしなくてもSNSを活用して同じような発信はできます。
ただし、インターネット上にサイトを開くにもさまざまな手続きやお金が発生します。こういったものにお金と労力を割くことによって、後戻りできなくするというのも一つの手段だと言えます。

禁煙アプリを使った

こちらも禁煙のモチベーションを維持するために効果的です。
今はどんなアプリがあるかわかりませんし、当時僕が使っていたものと同じものはないかもしれませんが、機能はどれも同じだと思います。
僕が使っていたものはどんなものかというと、自分の吸っているタバコの1本あたりの値段と、1日に吸う本数を入力するだけで、何日禁煙を継続できたか、いくら節約できたか、また期間が経つことによってどの程度体が健康になったかを知らせてくれるというものです。
僕は1日2箱以上吸うヘビースモーカーだったので、1週間も経てば節約できたお金が7,000円を超えてなんだか笑えてきました。

やらない方がいい方法

僕が実践しなかったその他の方法についてご紹介します。
ちなみに絶対にオススメしません。

・医者に相談
医者に行くと「禁煙治療」と称して、薬が処方されるケースがほとんどなのですが、その薬はタバコと同じニコチンを微量に含むもので、「楽に禁煙できる」などと謳いお金を稼ごうとしているようにしか思えません。
そもそもなぜたばこは合法なのでしょうか?それは依存させて税金をたんまり取るためでしょう。では治療と称してニコチンを処方するのはなぜでしょうか?冷静になって考えて頂きたいものです。
徐々に減らせるのであれば自分でとっくにやっています。医者は「はい薬出しますねー。次の方ー。」と言って、少しづつ喫煙の量を減らすように指示を出すだけです。それで一体何人が完全に禁煙することに成功するのでしょう。僕には到底理解できません。

・市販の薬
薬局にはニコチンガム、ニコチンパッチなどの「禁煙補助グッズ」なるものが販売されています。これは絶対に手を出して欲しくないアイテムです。
タバコの中に含まれる依存性物質は言うまでもありませんが「ニコチン」です。ニコチンを接種することで脳内にドーパミンという快楽物質が過剰分泌され気持ち良くなります。そして徐々に同じ量のニコチンではドーパミンが分泌されなくなり、よりたくさんの量のニコチンを欲しくなるという悪魔のようなメカニズムです。
さて、禁煙補助グッズと称し、あたかも治療薬のように売り出しているこれらの市販薬はただニコチンが含まれているガム、もしくはニコチンが皮膚から吸収されるシールというだけです。たばこから摂取していたニコチンが他の方法で摂取されるだけではありませんか。
たばこをやめられなくて困っている人というのはニコチンを買っているんです。その人々に対して治療薬だと言ってニコチンを売るとはどういうことでしょう?
たばこを吸う代わりにニコチン入りのガムを噛む方法でなぜ禁煙できるのでしょうか。禁煙している気になって他の方法でニコチンを摂取しているのですから、結局ニコチンが不足してまたタバコを吸いたい欲求がずっと消えなくなってしまいます。そしてたばこを我慢してガムを噛んでニコチンを摂取するの繰り返しです。
確かにたばこに比べたらニコチンガムの方がマシかもしれませんが、ニコチン自体に血管収縮作用や発ガン作用などがあって有害であることを忘れてはいけません。
禁煙は辛いものです。「無理なく禁煙」という罠に騙されないようにしてほしいです。

インターネットで「禁煙 方法」などと検索すると、上に書いたような薬を使うことを勧めるものが検索結果上位の大半を占めています。
その理由は、みんな薬を売りたいからです。真剣に禁煙を考える人に対して「禁煙は辛くないよ」「この薬は楽に禁煙をサポートするよ」「無理なく禁煙に導くよ」と優しい声をかけて薬を勧めれば、悩んでいる人は飛びつきます。
これは治療ではなく人の欲求を逆手に取ったビジネスです。世の中には都合の良い話なんてないということをしっかり理解して頂きたいです。

最後に

さて今回は僕が5年前に禁煙した方法をお伝えしました。
何度も言いますが、禁煙は辛いです。その人がどの程度の喫煙量だったかにもよりますが、たばこの離脱症状は大変な戦いとなります。
だからこそ心構えが必要なのです。

甘い話に乗るのではなく、戦略を練って、しっかり準備をして、強い意志を持って立ち向かわなければなりません。

僕もその当時はとても辛い日々を過ごしました。しかし今はあの日タバコをやめて本当に良かったと心から思います。これを読んでいる人の力になれたら幸いです。

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